だんだんと雰囲気良い空間になってきてるな.. と思うと市販品のインターホンとか給湯リモコンなどの見え方が気になってきます。最近は随分すっきりとしたデザインの商品が出てきたのですがどれもモダンなデザインなので… 少々レトロだとかインダストリアル要素のある部屋だと目につくところに設置するのにはちょっと抵抗がある事も。というわけで丸みを帯びた市販のキーボックスを少々加工してインターホンを隠してみました。蓋の内側に鍵をかけておけるのが意外と便利。
思い返すと7年前、まだ設計デザインをするようになる以前の工事請負業者の一担当でしかなかった頃。
クライアントさんがあらゆるディティールに徹底的にこだわる方でその時の様々な要望に工事担当としてその想いに応えるべく、自身のベストを回答するよう力を注ぎました。徹底したディティールを形づくるには徹底した考察と下準備＋現場施工力が必要でなかなか苦心した現場でした。
これはその時の浴室乾燥機リモコンを隠す特注ボックスの写真。7年前の当時としてはとても斬新。
これに限らず全ての部位でのこだわりが「ここまでやるか？」などと思いつつ竣工に至ったのですが… 出来上がった空間はそれまで経験していた部屋とは段違いの空気感を醸し出していたことでそれぞれの意図をやっと理解できました。
「当たり前を当たり前と思うことなく、決して妥協せず、諦めないでチャレンジしてみる」今の自分に強烈な影響を与えたクライントさんでよくその頃の事を思い出します。
現実的にはディティールを突き詰めていくと手間（コスト）が掛かりすぎてしまうので「全てにおいて妥協せず！」というわけにはいかないのですが… 数千円でできるコストパフォーマンス仕様。といったところで。
