「Houzz」というサイトをご存知でしょうか?
https://www.houzz.jp/
アカウントを取得して画像を収集するSNS系のwebメディアなのですがPinterestと異なるのは、主に発信者も建築インテリア系のプロの方々で、画像を収集している方もインテリアが好きだったり実際に工事を検討されている人達が集まる、よりインテリアに特化したメディアです。
FIELD LABOも一応アカウントを取得して事例写真を掲載しています。
https://www.houzz.jp/pro/field-labo/__public
Houzzでは各プロの方がアップロードした写真を用いてサイト内でインテリア記事を書かれたりしているのですが、今回ドイツのブロガーの方が私の写真を見て記事に扱って頂いたようです。(…というのは取材があった訳ではなく、アップロードしたインテリア写真を見つけて記事にされたという事でこの書き方)
22 überraschende Ideen für den Fliesenspiegel in der Küche
https://www.houzz.jp/ideabooks/131341845/list
うーん・・・ドイツ語なので細かな内容まではわからないのですが…キッチンバックの仕上げのアイデアに関する記事のようです。
今回使って頂いたのはこちらの写真。サブウェイタイルを途中までのヘリンボーン貼りで仕上げてます。
この案件では壁面に淡いグレーの大判タイルを貼った上に、サブウェイタイルを途中までパターン貼りにしています。
そして特注のキッチン天板面も大判のタイルを張り込んでいるという手の込んだ仕上げ。
(この案件のその他の写真は こちら )
一般的にキッチンの天板仕上げは「ステンレス・人工大理石・木製」となると思いますが、これらは熱に強くはないので熱いヤカンなどを直に置くことはできません。
しかしタイルなら熱に強くシミにもならない素材です(目地の部分は汚れます)
壁面も少々汚れが溜まりやすい形状ではありますがタイル面なので基本的には拭き取り掃除しやすい仕上げです。
掃除しやすいという機能を最優先すると壁仕上げはキッチンパネルという選択になるのでしょうがそれはちょっと味気ない・・・
・掃除のしやすさという機能優先でキッチン周りを仕上げる
・毎日一拭きの手間はあるけども、眺めて心地よいキッチンに仕上げる
リノベーションというと機能をアップデートするリフォームと捕らえられていますが、本来リノベーションというのは「機能性能のハードウェアアップデート」ではなく、住まう上での心理面に良い影響を与える為の「ソフトウェアのアップデート」という意で始まったものだと思っています。
というわけで自分の選択は後者でありたい。
とはいえ、見た目重視で機能をスポイルされすぎるのは良いリノベーションと言えないですよね。そのバランスをどこに置くかがデザインする側のスタンスであったりテクニックであったりするものなのだと思っています。
好きなデザインの方向性としては、どことなくノスタルジーを感じさせる海外っぽい(というか日本リノベ風ではない)空気感をまとわせたい。と日頃から思っている事もあり、海外の方にこうして取り上げていただけるのは嬉しいものですね。