採用するステンシルペイントとレイアウト検討
前回の記事 の続きです。
玄関土間ステンシルを施す案を採用後、クライアント様と共に探した上で今回使用する物はこの商品。
大きな幾何学模様はモダンでありレトロでありダイナミック。
ステンシル柄にありがちな特定の国籍感や宗教観が無いのもポイント。
ステンシルペイントは温かみやノスタルジーな要素もありますので今回のイメージにぴったり。
パターンが決まったらマンションの玄関土間にどのように配置するかを事前に検討。
ステンシル型紙の写真データをトレースしてCAD部品化し、図面上で模様の入り方を入念にチェック。
この時にパターンをどのように塗り分けるかも合わせて検討します。
ベースとなるモルタル土間は濃いめの炭モルタル仕上げ。ステンシルパターンは 白・薄いグレー・濃いグレー の3色で塗り分けることにしました。
(図は手前側が玄関扉入口)
いよいよステンシルペイント本番
リノベ工事中の現場はクリーニングも終えて残すは玄関土間の仕上げのみ。という最終状況でステンシルペイント作業となります。
玄関土間の広さは約2㎡少々、前回記事のテストから想定する所要時間は… 多色塗りなのでなんとも言えないが8時間ほどかな??
「どれくらい時間が掛かるのだろうか・・」と不安になりつつも、スケジュールは3日間確保してありますし覚悟を決めてやるしかありません。
3色の水性塗料を用意して(現場調色)、事前の検討を元に型紙の配置を確認。
ステンシルブラシを使い、硬めに溶いた塗料を少量づつ付けて真上から叩くように着色。少しづつ型紙を移動してペイント
。
塗り始めると1回塗りではペンキが薄く感じます。ステンシルの風合い重視なら1度塗りでも良いのですが、今回の空間ではハッキリとパターンを表したい。
ですので乾いてからもう一度型紙を合わせてペンキを塗り重ねる事に。
そして塗り重ね始めたらもう引き返せません。全てを2回塗り以上で仕上げる事になります
ステンシル土間の完成
全体にステンシルペイントを終え、保護のためコンクリート用ワックスをたっぷり塗り重ねて完成です。
タイルなど他の仕上げでは表現できない素晴らしい出来栄え。やり終えた感MAXです。
しかし、今回の所要時間は2日間で延べ15時間… 出来栄えには大満足ですが気軽には採用できない仕上げですね。。