STAINLESS KITCHEN [ IKEA HACK ]

3 Posted by - 2019-09 - blog & information

IKEAのステンレスキッチン

前回のIKEAキッチンに関する投稿の続きでステンレスキッチンについて。
ステンレスキッチンはインダストリアル空間にもモダンな空間でも合う素材で人気もありますよね。

一般的にはメーカーのシステムキッチンではステンレス扉はかなり高価になってしまうもの。でもIKEAのステンレス扉はそれ以外の扉仕様との価格差があまりなく、ステンレスキッチンとしては比較的コストパフォーマンスが良く導入できます。

しかし・・ 安価に販売する為に扉に使われているステンレス板の厚みが非常に薄い。。なので国産メーカーのステンレスキッチンと比較すると光が反射した時に扉ごとに反射模様がずれたり、反射がやや歪んで見えたりします。これは箱扉が現場組立な事での組立精度が劣る点も関係しています。


 左の写真はイケアのオフィシャルの写真ですが…
実物はこんなにきれいに光が反射しないよねぇ…という印象。。

IKEAを含む一般的なステンレスキッチンは大抵「ヘアライン仕上げ」(一方向に平行にライン状の傷を付けたような模様でギラっとした光の反射の仕方)

以前これを採用した時に感じたのですが、ステンレス板面が少し歪んでたり各扉の面がピタリと揃ってない事で反射光が歪んで見え、精度の悪さや安っぽさが感じられてしまった覚えがあります。安いからしかたないのかな…と。

次に使うときにはこのステンレス扉にちょっと手を加えて使ってみよう。試したいことがあったのですがなかなか機会がなく、この度のステンレスキッチン採用のチャンスに試してみる事にしました。

 

 


ステンレスヘアライン仕上げをバイブレーション仕上げに手加工

主なステンレスの仕上げ(後加工の場合)には以下の3通りがあります。

・鏡面仕上げ(鏡のようにピカピカになるまで磨き上げた仕上げ)
・ヘアライン仕上げ(ヤスリで一定方向に平行な傷を付けた仕上げ)
・バイブレーション仕上げ(ヤスリで円を描くように傷を付けた仕上げ)

試したい事とはIKEAのヘアライン扉の表面に新たな傷をつけてバイブレーション仕上げとし、仕上げ雰囲気を落ち着かせて使ってみたい。という実験的作業内容です。

 

(上記写真左)  ランダムサンダー(円を描く様に動作する電動ヤスリ)で表面にあえて傷を付け、ギラリとしていた反射をマットな光り方に。
(上記写真中)  上が元のヘアライン仕上げで下が加工後のバイブレーション仕上げ。光の反射の仕方が違いますね。
(上記写真右)  電動工具とは言え、手作業なので傷の付き具合にややムラがありますが・・まぁ想定の範囲内。


というより、この仕上げムラが結果的にはブリキっぽい鈍く光るなんとも言えない良い金属の質感になりました。
この表情、個人的にかなり好きです。今後多用してしまうかも。。